うつが治らない3つの要因
うつ状態への基本的な対処は、
①休養
②受診
③環境調整
と言われています。
これらが阻害されると、うつ状態は長引き、なかなか治らない
といった状況に陥ってしまうのです。
要因①:うつ状態の不安や自責、焦りが休養を取りにくい状態にしている
うつ状態がもたらす、
不安や自責は「何かしろ」と訴え、
あせりは「早く」とせき立てます。
そして、悲観的なマイナス思考が
頭の中をぐるぐると彷徨い続けます。
この症状を何とかしないと、
考えることを止められないし、
安心して眠ることもできません。
この状況が続くことで、
ますます精神疲労が蓄積し、
休職しているのにも関わらず、
休養をしっかりとれず、
悪化してしまうことがあるのです。
要因②:医療の助けを適切に利用できていない
受診するということは、
医療の助けをもらう入口であり、
「休みを効率的にとるために」
重要なものです。
薬によって、不安や抑うつ症状を和らげたり、
睡眠を取れるようにしたりすることで
休養をしっかりとれるようにするのです。
また、休養をしっかりとれる
環境を確保するために入院する
というケースも考えられるでしょう。
ですが、なかなか受診に辿りつかない
ケースも多いのではないでしょうか。
僕の場合、まさか自分がうつになるなんて
思ってもいなかったので、
自分がうつ状態であることに気づけなかったし、
うつ状態による偏った思考によって、
体調は相当悪くなっているにも関わらず、
仕事を休めないと思い込んでいました。
そのため、受診する発想すらありませんでした。
僕は、妻に強く勧められて
初めて受診することができました。
また、うつに対する偏見があり、
自分がうつであることを認めたくない
という気持ちから受診しないケースも
あるかもしれません。
実際のところ、僕自身がうつに対して
偏見をもっていました。
うつは精神力のない人間がなるものだ
うつになるのはこころが弱いからだと…
自分を責めてしまっていました。
うつという病気について学ぶまでは。
要因③:周囲の理解を得られず、環境調整が上手くいかない
しっかり休養をとるためには、
うつに対する周囲の理解が欠かせません。
特に家族の理解は重要です。
僕はうつになってしばらく、生ける屍のようでした。
妻は1か月も休めば、良くなるだろう
と思っていたので、一向に良くならない状況を
理解できずにいました。
妻の言葉に辛くなることもあり、
自宅にいながらも気持ちが
休まらない日々もありました。
また、職場復帰にあたっては、
復職可能な状態にあるとしても、
万全といえる状態にはありません。
リハビリしながら仕事を続けるためには、
職場の上司や同僚の理解が必要になります。
ですが、理解を示してくれる人ばかり
ではないため、状況によっては、
再発してしまうケースもよくあるのです。
環境調整は人間関係そのものであり、
自ら周囲の理解を得ていく努力が必要になります。
また、休職前と同じ働き方をしていたら
同じことになりかねないため、
自分の働き方や仕事に対する価値観を
見直していく必要もあるでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。